乾燥対策やエイジングケアに効果を発揮すると話題のアルガンオイル。このアルガンオイルは、アルガンツリーという樹木の種子から採れるオイルのこと。ではアルガンツリーってどんな木?産地はどこ?どんな方法で作られるの?……ここでは、そんな素朴な疑問にお答えしながらその効果に至るまで、アルガンオイルについて詳しく解説します。
<目次>
・驚異の生命力!モロッコのみに生育するアルガンツリー
・「モロッコの黄金」と呼ばれる希少なオイル
・アルガンオイルが生まれるまで(採取方法)
・肌にはどんな効果があって、どんな使い方があるの?
・他のアルガンオイルとどこが違う?コディナ アルガンオイルのおすすめPOINT
驚異の生命力!
モロッコのみに生育するアルガンツリー
アルガンツリー(アルガンの木)は、約8000万年前の太古からモロッコ南西部の乾燥地帯に自生するアカテツ科の低木常緑樹です。
年間降水量200~400ミリという乾いた大地に根をおろし、灼熱の太陽にさらされても青々と成長し続けるアルガンツリー。ゴツゴツとした逞しいその木は、水分を蓄えるために地中7メートルも根を深く張ることで、1年以上雨が降らなくても枯れないと言われ、その驚異の生命力でモロッコを砂漠の浸食から守っています。
木の高さは8~10メートルほど。幹は短くねじれ、枝には棘があり、葉は長さ2~3センチのへら状です。花の時期は毎年10月頃で、クリーム色の小さな花を咲かせます。1月頃から小さな果実が実りはじめ、5月から6月頃3~4センチのクルミ大になったのち、7月から8月にかけて収穫。最初はオリーブのようなきれいな緑色ですが、熟すと鮮やかな黄金色に変わります。
※アルガンツリーはフランス語でアルガニエ(arganier)、学名はアルガニア・スピノサ(Argania spinosa)。
果実はヤギの大好物。アルガンツリーの枝は棘が多いため、昔はヤギに登らせ実を食べさせて、そのヤギが吐き出した堅い種を拾い集めていたそうです。ヤギが何頭も登っているアルガンツリーの写真は有名ですね。
「モロッコの黄金」と呼ばれる
希少なオイル
植物の種子には、そこから植物が成長していくための栄養素が凝縮されていますが、奇跡の生命力を持つと言われるアルガンツリーの種にも、乾燥や紫外線に打ち勝つための栄養素がぎっしり詰まっています。
けれど、アルガンツリーはモロッコ以外では生育しない上に、その成長はとてもゆるやか。果実が採れるまでに数年を要します。しかも1本の木から採れるアルガンオイルはわずか1リットルという希少さ。このためアルガンオイルは地域の人々から「モロッコの黄金」と呼ばれ、昔から大切に扱われてきました。
特に、内陸部に住むベルベル人は、アルガンオイルにすぐれた効能があることを経験的に知っていたのでしょう。料理のほか家庭薬としても利用され、強い紫外線から肌を守るボディオイルとして、さらに顔や髪のケアとしても代々受け継がれてきました。
また、オイルを搾った搾りかすを家畜のエサや堆肥にも利用したり、木は薪や木材として利用するなど、アルガンツリーはベルベル人にとって暮らしに欠かせない大切な資源だったようです。
※アルガンツリーはモロッコの一部にしか生育しないため希少性が高く、また、近年伐採が進んだことから、アルガンツリーの森は1999年にはユネスコの生物圏保護区に指定されています。
アルガンオイルが
生まれるまで
収穫したアルガンの実から黄金色のオイルを抽出するまでには、数々の工程と大変な労力を必要とします。実際にその工程を見てみましょう。
①果実を乾燥させる
7~8月、熟して樹から地面に落下した果実を拾い集め、2~3カ月間天日干しして乾燥させます。
②外の果皮を取り除き、中の種を取り出す
果皮はやわらかく、ヤギやラクダの飼料として使われます。
③種の中から「仁」を取り出す
種はとても硬く、現地の女性たちが大きな石の上に種を置き、石で叩いて割って「仁」を取り出します。種の中には仁が1~3個入っていて、この仁にオイルが含まれています。
この作業のとき仁に少しでも傷がつくと酸化が進み、高品質なオイルが採れないため、熟練の技が必要です。繊細な作業のため女性しか従事しておらず、モロッコの女性たちにとって大切な収入源にもなっています。
※食用オイルの場合は、仁を弱火でローストしてからオイルを抽出します。ローストすることによってヘーゼルナッツ風の香ばしい風味になり、食欲を高めます。
④オイルを抽出する
ここまではすべて手作業で行われます。昔はオイルの抽出も伝統的な手搾りで行っていましたが、手作業だとバクテリアが混入するなどオイルの品質が悪くなることもあるため、現在は機械で抽出することがほとんどです。
※機械の導入はオイルの品質を高めるだけでなく、現地の女性の労働軽減にもつながっています。
オイルの抽出方法には大きく分けて「高温圧搾法」と「低温圧搾法」があり、高温圧搾法は種を加熱してオイルを抽出する方法。一方、低温圧搾法は加熱せず、ゆっくりと圧力を加えて抽出する方法です。
オイルは熱や空気、光によって酸化するため、熱を加えない低温圧搾法で抽出されたオイルの方が酸化しづらいという特徴があります。 また、低温圧搾法は、オイル中に含まれる熱に弱い美容成分、ビタミンやミネラルなどを保持したまま抽出できるというメリットも。
高温圧搾法に比べると手間がかかる上、生産効率も低くなりますが、高品質なオイルはそのほとんどが低温圧搾法を採用しています。
肌にはどんな効果があって、
どんな使い方があるの?
はるか昔から、モロッコの人々から「魔法のオイル」と呼ばれ愛されてきたアルガンオイル。どんな成分が入っていて、美容面ではどんな効果があるの?また、どんな使い方ができるの?
若返りの「ビタミンE」でエイジングケア
アルガンオイルには、“若返りのビタミン”とも呼ばれるほど抗酸化作用が高い成分、ビタミンE(トコフェロール)が豊富に含まれています。その含有量は他の植物オイルと比べてもダントツに高く、オリーブオイルの約2~3倍と言われています。
肌老化の元凶のひとつが「紫外線」ですが、紫外線を浴びると肌の内部に「活性酸素」が発生します。過剰に増えた活性酸素が原因で肌がサビる(酸化する)と、肌の機能が正常に働かなくなり、老化現象やさまざまな肌トラブルを招いてしまいます。
アルガンオイルには、そんな活性酸素の活動を抑えるビタミンEがたっぷり含まれているため、肌老化を防いで、シワ、たるみ、シミ予防など年齢肌のさまざまな悩みを解消してくれます。
「オレイン酸」と「リノール酸」で乾燥知らずの肌へ
乾燥地帯でも青々と育つ生命力の強いアルガンツリー。その種子から採れるアルガンオイルには、肌なじみがよく保湿力が高いオレイン酸と、肌の水分を保持するリノール酸がたっぷり。その抜群の保湿力と保水力で、乾燥シーズンはもちろん、一年中乾燥知らずの肌に導きます。
肌の水分と油分のバランスを整えるため、つけた瞬間、肌にスーッと浸透。さらりとした感触は、まるでオイルとは思えないほど。ベタつくことなく、気になる皮脂をおさえながら欲しいうるおいだけをキープします。
★詳しくはこちら↓
「アルガンオイルは何の症状に効くの?成分から徹底解説!」
保湿オイル・ブースターオイルとして
前述したように、アルガンオイルにはビタミンEやオレイン酸、リノール酸など美肌に欠かせない成分がたっぷり含まれているので、保湿オイルとして、エイジングケアオイルとして使うことで、肌にうるおいとハリ・ツヤを与え、若々しくすこやかな肌に導いてくれます。
また、一番おすすめなのはブースターオイルとしての使い方。洗顔後、軽くタオルドライした後のやや水分の残った肌にアルガンオイルを塗布します。
油分と水分のバランスを整えてくれるアルガンオイルを、ブースターとしてスキンケアの最初に塗布することで、肌がやわらかくなり、上から付ける化粧水や美容液、クリームの浸透がアップ。肌を土台からすこやかに整えます。
ヘアケアや頭皮ケア、ボディケアにも
アルガンオイルはスキンケアだけでなく、万能オイルとしてさまざまな効果を発揮します。ヘアオイルとして髪に塗布すれば自然なツヤが生まれ、頭皮に塗布することで地肌をすこやかにして美髪へと導きます。
また、デコルテなどボディケアやハンドケア、ネイルケアとしても使用できるアルガンオイルは、いつも側に置いておきたいお守りのようなオイルです。
遠いモロッコの大地で育つアルガンツリーの森。現地の女性たちの丁寧な手作業から生まれる黄金のアルガンオイル。自然の恵みをたっぷり受けたアルガンオイルを使って、すこやかな美肌を手に入れてみましょう。
★詳しい使い方はこちら↓
「“全身に使えるアルガンオイル”おすすめの使い方を徹底解説」
他のアルガンオイルとどこが違う?
コディナ アルガンオイルのおすすめPOINT
フランス発のオーガニックスキンケアブランドCODINA(コディナ)のアルガンオイルは、純度の高い100%オーガニックの未精製オイルです。
point1 厳選された契約農園のアルガンオイル
コディナのアルガンオイルは、植物油の博士ミシェル・ポべダ氏が厳選した契約農園で栽培されるアルガンツリーの種子から抽出されています。
point2「低温圧搾法」だから高品質ですぐれた効果
コディナのアルガンオイルは、品質を維持するため低温圧搾(コールドプレス)製法で抽出された一番搾りのオイルを使用しています。
point3「未精製」だからビタミンEがたっぷり
コディナのアルガンオイルは、不純物を2回ろ過して取り除き、純度を高めた100%オーガニックの「未精製オイル」です。
オイルは抽出のあと、精製という工程の有無で「未精製」と「精製」に分けられます。市販されているアルガンオイルで無臭・無色のものはほとんどが精製されているものです。オイルを精製するとビタミンEなどの美容成分が損なわれるので、未精製の方がエイジングケアの効能としてはすぐれていると言えます。
通常、未精製のものは不純物がそのまま残っているため、敏感肌の場合、肌に合わないこともあると言われていますが、コディナでは丁寧に2回ろ過して不純物を取り除いているので、通常の未精製のものより刺激が少ないのが特徴。赤ちゃんから肌が敏感な方まで、お使いいただけます。「黄金色」と「香ばしいナッツの香り」が未精製の証です。
普段使いの保湿オイルとして、また大切な日のスペシャルケアとして、ぜひCODINA(コディナ)のアルガンオイルをご活用ください。
初めてご購入される方は下記からどうぞ。